たまに実家のWifiが自分の部屋まで届いてくれない。どうも明石高専機械工学科3年、香下恵達です。
8/31(木)、特に何も起きませんでした。夜更かしたので、ずっと寝てましたね。こんな生活留学の無駄でしかないので、毎日なにかしらに取り組もうと思います。
9/1(金)、この日も午後授業がなかったので、街へ繰り出しました。
Ulysseが紹介してくれた韓国人友達のYubinが、次の日に寮を去るということで、最後の思い出をつくりに、3人で映画館に行きました。「ケイタツがこれから観る映画を選んでいいよ」と言われたので、Jurassic Parkをチョイス。理由は3Dで、迫力がありそうだったからです。
スクリーンに入って、待ち受けていたのは、フッカフカの椅子。自分の席に座った瞬間、体が包み込まれていく感覚を覚えました。これはあかん、また寝てまうやつやと感じて、上映が開始。これまた字幕がなかったので、雰囲気がストーリーを理解するための重要な要素だったのですが、流石に映画を完璧に楽しむことは難しかったです。
中盤、アームレストの近くに謎のボタンを発見しました。押してみると、リクライニングと足元のオットマンが同時に発動したので、ファーストクラスかよ!って思いました。無事眠りにいざなわれて、起きたころには時すでにお寿司、エンドロールが流れていました。とりあえず「最高だったね!」っと友達に言ったのですが、全然内容は記憶に残っていなかったので、もっと英語を勉強して、いつかリベンジしたいと思います。
Yubinとお別れして、その後Ulysseとハンバーガー屋、家電屋、スーパーマーケットなどを回りました。全部の詳細を書くと、記事の尺が長くなるのでやめておきますが、とにかく日本にはないものがたくさんあって、新鮮な気持ちになりました。
ここからが本題です。
よし、帰るか。そう思ってバス停まで来たのですが、乗る予定のないバスから運転手さんが降りてきて何か言ってきました。どうやら、”このバス停には今日バスは来ない”とのこと。
ゑ?
そのとき僕たちは3分後に来るはずのバスを待っていました。つまり、終バスを逃したということ。はいやらかした、GoogleMapに嘘をつかれました。
ひとまず、目の前のバスで寮に一番近いバス停まで行き、「あとは頑張れ」と運転手さんに言われて下車。そこから寮までの道のりは4kmでした。まずはタクシーを呼ぼうとしましたが、60ドル弱(約8500円)かかるということが判明。高いですが、背に腹は代えられないということで、クレジットカードの情報を登録しました。しかし、何度やってもエラーばっかり。そのころスマホのバッテリー残量は5%を切っていました。ちなみにUlysseのスマホはWifiがないとネットに接続できないので、使い物になりません。
切り替えて、次の手段。緊急連絡先である校長のStevenに電話しました。彼に車で送ってもらおうという考えです。しかし、「タクシー呼べばいいやん、それしか方法ないよ」的なことを言われて、ーあっ、こいつアカンわ。あてにならへんー と悟った僕たちは諦めて電話を切りました。
Ulysseは思わず、F〇ck💢💢💢!!!
と、汚い言葉を連発していましたが、僕は冷静に新しい手段に転換しました。
それは、通行人に声をかけたり、ヒッチハイクに挑戦して、優しい人に手を差し伸べてもらおうという方法です。しかし、現実は甘くありませんでした。誰も助けてくれない。👍の親指がジーンと熱くなっていく感じがしたことを鮮明に覚えています。
僕たちに、全く知らない暗い夜道を、歩いていく勇気はありませんでした。怖い人に絡まれたり、野生動物に遭遇する可能性が十分にあったからです。異国の地で、無事が保証されていない術を選ぶことは賢明ではありません。ちょうどそう考えていた時、スマホが力尽きてしまいました。
終わった、、、
野宿の選択肢はなかったので、唯一この状況を切り抜ける方法は、いち早く充電スポットにありつくことでした。営業中の店を転々として、充電させてぇ、とお願いしました。そして、3軒目に訪ねたコンビニが、僕たちにとって希望の光になったのです。
そこの店主は、僕のスマホを充電してくれるのに加えて、地元のタクシーを呼んでくれました。ただ、金曜日の夜で混んでいたため、到着が遅れるということでした。しかし、そのコンビニは深夜2時まで営んでいるそうなので、問題なし!
結局タクシーが来たのは2時間後でしたが、疲れている僕たちを察して店主のおっちゃんは暇つぶしのスクラッチカードをくれたりしました。このお礼として、少し買い物をして、なんとか、寮に帰ってくることができたわけです。タクシー代も17ドル程度で、お財布的にも助かりました。
なかなかきつい苦境に立たされた大変な出来事でしたが、本当に大きな経験になったことは間違いないと思います。こんなことになるとは全く想定外でした。海外で困難な状況に陥り、解決策を生み出し、行動にして、事なきことを得ることができた自信は、今後一生僕の力になっていくと思います。
しかしながら、僕一人で成しえたわけではありません。コンビニのおっちゃん、そしてUlysseが英語でコミュニケーションをいろんな人ととってくれたおかげです。正直、僕一人だったらと思うと、ゾッとします。多分警察のお世話になっていたでしょうね。
ただひたすらに、この二人に感謝の気持ちを伝えたい。それだけで、あります。
今回はここまで!留学1週目にして、既にクライマックスを迎えちゃった感はありますが、それでもいいんです。いやぁ、おもしろかったなぁ(いろんな意味で)。
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