初日から数日。
だいぶ生活にも慣れてきました。
なぜか帰り道でよく道を間違えるのですが、とりあえず地下鉄やバスの乗り方もだいぶ覚えました。
さて初日の教訓から持ち歩く現金を5£(千円弱)にしぼり、常に周りを警戒しながら街歩きです。
少しトラウマになっているのもあり、正直ここ数日「早く安全(日本)をかみしめたい」と悶々としていましたが。
駅を出て一分でそれは打ち砕かれます。
「ぬぁんじゃこりゃぁぁぁあ!」
セントポール大聖堂とご対面です。
すごいです。
やばいです。
かっこよすぎて倒れそうでした。
もともと西洋建築好きが高じて建築家の道を歩み始めた私。
ギリシャ神殿を彷彿とさせる二段になったコリント式石柱とペディメントが目立つファサード。
今まで写真を見て「行ってみたいなぁ」とぼやいていることしかできなかった存在が今。目の前にあるのです。
建築旅をする方ならわかると思いますが、建築はその場にいる人のために作られたものなので、写真で見るより実物の目の前に立って見る方が何倍もかっこいいのです。
いつかの不安はとりあえずどこかへ飛んでいき、うきうきしながら中へ入っていきました。
「すっげぇ..___」
なんの思考もない日本語が思わず漏れました。
小さなビルなど収まってしまいそうな広い内装は、バロック様式で彩られ。
細かな意匠とそのどっしりとした「荘厳」と呼ぶにふさわしい光景を目の当たりにします。
帰りたいと思っていた思考はどこへやら、建築が思い出させてくれました。
そう
「私はこれを見るためにここに来た!」
もうそのあとは練り歩きました。
何処を見てもいつまでいても飽きない、足りない。
実はこのセントポール大聖堂。予定では行くのはかなり後でした。
時間に余裕があって都合がよかったので、もうこのまま調査を終わらせてしまおうと思っていたのですが、
正直中に入って前言撤回。
これは小一時間では足りない。
学校の時間の都合でその日は二時間弱ほど滞在したら閉館時間になってしまいましたが、私としてはあと二時間は舐るように見て回れるものでした。
また来ます。絶対来ます。
予定の日に+もう一日ぐらいかけてみようかと思います。
ほんとにかっこよかった。
なんだかんだと、ちゃんとした今留学の調査対象の建築を見始めたのはこれが最初。
これから始まる建築探訪。
次はどんな建築が見られるのか。
幸先悪くも順風が吹いて、帆を上げ次の建築へ。
建築探訪はまだ、始まったばかり。
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